「デンと構えて」

心の病は、いい加減な人より真面目な人の方がなりやすいと言います。

これは体の病にも当てはまることです。

 

暴飲暴食・運動不足といった不摂生は、もちろん病気を招きますが、健康管理に対して、神経質になりすぎるのも、また、病気を呼び込む行為なのです。

食事に気を使い過ぎて好物も食べなかったり、身体に負担をかけるトレーニングをストイック過ぎるほど続けたりすると、過ぎたるはなお及ばざるが如しとばかりに、体には異常が出てきます。

あるミュージシャンが、卵や鰹節すら拒むほどの徹底した菜食主義生活を続けていたら、かえって血管年齢や骨年齢が悪くなってしまったと云う話がありますが、これはその典型的な例です。

何より、健康を求める行動の裏に、病気に対して怖がり過ぎる気持ちがあるのであれば、それは「病は気から」と云うことわざ通りに、病気を招いてしまういけない心境です。

病気に罹ることに対して、普段からビクビクする必要はありません。

「病気になったらなった時だ」というような、デンとした心構えでいることが、病気を呼び込まない体をつくるのに最も適しているのです。思考の力というやつです。

 

そして、普段はある程度身体に気を使った食事をとり、ストレスがかからない程度、本人が快感に思う程度の運動を習慣づけ、(飲めるのであれば)たしなむ程度の酒を飲み(休肝日は設けたうえで)、ときおり豪華な食事をする。そんな適度に力の抜けた健康的な習慣が、本当に身体に良い生活だと言えるでしょう。