左利きは無理に矯正しない方がいい

幼少期に左利きをムリヤリ右利きに変えさせようとすると、左右混乱症候群(とっさの時の右左の判別が、できなくなる状態)になったり、ストレスから発育にも悪影響が出たりすると言われています。

 

実は、整体・カイロプラクティックの視点から診ても、左利きの矯正は身体に思わぬ形で悪影響を与えてしまうと、断言ができるのです。

 

子供は成長していくにつれてその身体は、右利きなら右利きに適応した骨格に、左利きならば左利きに適応した骨格に、なっていきます。

また大人であっても、怪我や病気で利き手の機能を失った後、リハビリを経てこれまで利き手でやってきた事が問題なく逆の手でこなせるようになった時、その身体の中では大きな変化が起こっており、逆の手だけでの生活をしていったとて、骨格の歪みが起こりにくい体質へと、なっているのです。

このような人間の身体に備わっている骨格の順応は、あくまでも、「起こり得る事態がある程度想定できる範囲内での変化」しかできないようになっています。

つまり左利きを矯正するにしても、それが上手くいってほぼ右手で何でもするようになれば良いものの、

そうならずに、矯正しようとした結果、箸だけ右を使うようになったり、日常生活で右利きに適したように作られているモノに遭遇したら右を使うけれど字は左で書くようになったり…etc…と、中途半端な形で右手左手を代わるがわる使うような習慣が身についてしまうと、コレが後々に、身体への悪影響の原因となってくるのです。

 

人間の身体は「右が使えなくなった時に左だけで生活の何でもを出来るようにする」変化には適応できるものの、「生活の中で右を使ったり左を使ったりと、右と左とでどっちつかず」な状態に順応する力は、備わっていないのです。

それ故、中途半端に左利きが残ったような右利きや、左利きなのにところどころが右利きな癖がついたりすると、背骨や骨盤・肩関節などに歪みが出るようになり、肩こり・首痛・背中痛・腰痛…etc、といった諸々の不調や、姿勢の傾きを引き起こす結果に繋がってしまうのです。

また、歪み以外でも肩や腕、手首の筋肉に不自然な力がかかってゆく為に、肘痛や手首痛、腱鞘炎を招く原因にもなります。

特に腱鞘炎は、一見すると正しいペンの持ち方で字を書いていても、利き手を矯正したものなので実はとても力のこもった書き方になっていて、それで負担が蓄積して……なんてこともあり、実に起こりやすいモノなのです。

 

以上のような理由があるので、左利きの無理矢理な矯正はいけないと云うことが、言えるのです。

そこを敢えて右利きにするとなると、それこそ左を何が何でも使わせない、江戸時代並に徹底した矯正をしてゆくしか、なくなります。

それでは先に述べたような子供のストレスに繋がるのは明白です。

幼い子供をお持ちのお父様・お母様方、お子様の利き手が左であることが分かっても、くれぐれも矯正など考えないように。

左利きで不便なことは、確かにいろいろと出てくるかもしれませんが、そこは普段の生活の中で、右利き向きに作られた物に素早く対応できるようになったり、右手もある程度は使えるようになったりと、強引じゃない形で自然な範囲で、順応してゆくのを待てばいいだけの話です。

 

人間は本来、右左の手が普段からあちこち変わっていったりせず、左右どちらかを日常でメインに使う手として生活に用い続けてゆくのが、自然な姿なのです。