僕たちなりの、夏時間(サマータイム)

人間は暑い夏と他の季節とでは、体内時計が変化します。

夏は早く目が覚めがちですが、これは長くなった日照時間に合わせて、朝早めに起きて本格的に太陽が照りつける前、気温が一気に上昇してゆく前に行動できるよう、人体の中で体内時計を変化させたからなのです。
これが分からずに、他の季節と同様の就寝時間で生活していると、夏バテを招くことになるのです。

 

欧米では「サマータイム(夏季に入ると時計を1時間進める)」なんてのを設けていますが、あながち間違ったモノではないのです。

日本でも70年程前に導入されたことがあったのですが、混乱を招いただけでメリットが注目されることもなく数年で廃止され、以後日本人はこのサマータイムというモノを懐疑的な目で見るようになってしまいました。

サマータイム自体は夏場の体調不良を防ぐために有効な手段ではあるのですが、

これを定められた日に皆が一斉に1時間分進めるような制度として導入すると、

日本人の場合欧米よりも体調を崩す人が多く出ることになってしまいます。

 

というのも、日本人は欧米人よりも自律神経が乱れやすいので、急に生活のリズムを変えると、心身のバランスに悪影響を与えることに繋がります。

欧米でもそうなる方がいないわけではありませんが、日本は高温多湿で縦に長く都市部は危険な暑さとなる特徴を持つので、他の国よりも体調不良となる方がどうしても多く出てきてしまうのです。

そこに時間に対して厳格な日本人の国民性が掛け合わされたことによって、かつての夏時間制度導入は弊害ばかりが目立つ、散々な結果に終わることになったのです。

 

ですが、強制するようなものでなく、サマータイム的なものを個人の中で習慣として上手に取り入れれば、日本に住むうえでも夏場を健康的に過ごせるようにはなります。

例えば、一時間ではなく30分就寝時間と起床時間を早くするとか、

あるいは就寝時間と起床時間を一晩ごとにちょっとずつ早くしていき、それを毎日繰り返すことでじょじょに一時間早い日常を送れるようにしてゆく、

と云うような、その人その人に合わせた時間の切り替え方、つまり自分なりの夏時間を設けることで、体内時計を調節してゆけば、

自律神経への影響はゆるやかなもので済むようになるのです。

 

かつての日本のサマータイムは、ある時期が来た途端に時計を一時間進める、と云うやり方が日本にはどうしても合わなかっただけであり、決して欠陥のあるような夏の習慣などではないのです。

 

と言うわけで皆様、

夏は早寝早起きの習慣を身につけるようにしましょう。