下戸の頭痛から、頭痛持ち特有の頭痛を探ってみる

欧米にはアルコールに弱い人はおらず、白人は皆押しなべて「酒豪」ですが、
東洋人、とくに日本人の中には一定の割合でアルコールを一切受け付けない体質の「下戸」が存在しております。

医学的に言えばアルコールが肝臓で分解された時に発生する「アセトアルデヒド」の体内での分解が、困難な人が「下戸」であり、これがただ遅いだけの人は酒に弱くても飲み続ければある程度強くなるものの、
分解が完全に出来ない場合は、この体質を変えることは出来ず、一滴でもお酒を口にすれば頭痛くなる・気持ち悪くなる体質と、ずっと付き合っていかなければならないとされています。

この、下戸の方や、飲み過ぎて二日酔いになった時の頭痛は、世の中にある頭痛持ち、いわゆる偏頭痛や群発頭痛といった体質的な頭痛を、解析・改善方法を探るうえで、大きな鍵となっているのです。

 

というのも、下戸の方がわずかなアルコールで頭痛を起こすのと、頭痛持ち体質の方が日常において突然頭痛の発作を起こすのとは、とても状況的に似ているものだからです。

偏頭痛や群発頭痛の頭痛は、一般的には脳内の血管が拡張して、脳神経や顔面の三叉神経を刺激することで引き起こされるものです。
ではなぜ急に血管が拡がることになるかというと、この、頭痛が起きた時というのは、血液が過剰に動いていて、体内にある余計な物質、疲労物質であったり老廃物であったり、あるいは毒物・劇物を、体の外に出そうとする中でなるものだからです。

そうやって余計な物質を血液を使って体外に排出する中で、その動きが原因で血管が拡張することになり、それで頭痛となるワケです。

そしていわゆる下戸、一滴も飲めないような体質の方は、お酒を飲んだ時に発生するアセトアルデヒドを肝臓で分解する力がないため、この毒素によって頭がガンガンしたり気持ち悪くなったりするのですが、
肝臓でアセトアルデヒドを分解できない以上、この有害物質は、血液やリンパと云った、体内の他の機能を使って、体外に排出していくしかありません。
そのために血液などの体液はアセトアルデヒドの排出で忙しく動き回ることになり、そのときに血管の拡張が起こるのです。

で、拡張された血管や、血管の拡張により膨れ上がった頭の筋肉が、脳内や顔面の神経を刺激するようになって、激しく頭痛くなるワケですが、
頭痛持ち体質の人がお酒を飲まずともこういう頭痛になるのは、アセトアルデヒドに限らず、他の老廃物、あるいは有毒物質であっても、体外に排出する際に、頭部の血管・リンパ・筋肉に拡張が起こるからなのです。

 

つまり疲労やストレスが蓄積していたり、ジャンクフードや酸化した油やワイン等不健康なものを飲み食いしていたりすると、身体に変なものが溜まっていって、それが頭痛の発作を招く原因になっているのです。

それでも頭痛にならない人、いわゆる頭痛持ちではない人と云うのは、これらの物質の排出が早いか、溜まっていって血管・体液内を激しく行き来するようになっても、
脳内の神経を刺激するような拡張はしない、あるいは体内の血管は拡張しても脳内には老廃物等は回らない、というような身体構造をしているため、頭痛発作が起こらなくなっているのです。


ともあれ、この体質はいつ何時変化するかはわかりません。中年期・老年期に急に頭痛持ちになるなんて例もあるのです。

 

普段から規則正しい生活をして疲労を溜めないようにし、健康的な食事を摂るようにして、頭痛に備えておきましょう。